二十四節気

大寒(だいかん)

七十二候

鶏始乳  (にわとりはじめてとやにつく)

1月30日頃から2月3日頃まで

寒さがさらに厳しくなり、1年中で最も寒い時季です。寒の内の間に汲んだ水はカビの原因となる空気中の雑菌が少なく腐らないとされており長期保存に向いているとされ、酒も寒仕込みをします。また大寒に産まれた卵のことを「大寒卵」といい、子どもが食べると体が丈夫になり、大人が食べると金運が上がるとされ、縁起が良いものといわれています。
 
鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)は、大寒の末候。乳と書いて、「とやにつく」と読みます。春の気配を感じたニワトリが、鳥屋(とや)に入って卵を産み始める時候をいいます。現在は養鶏場で一年中卵は採卵されていますが、本来自然な状態での鶏は冬は産卵せず、春が近づくと卵を産んだんだそうです。鶏の産卵率は、日照時間が長くなるほど上がっていきます。春の気配をそんなところからも感じ取っているのでしょう。
 
【寒玉キャベツ】
夏に種を蒔き、冬に収穫される寒玉キャベツ(冬キャベツ)は11月頃から2月頃までが旬です。愛知県や千葉県などで収穫されます。1枚1枚の葉っぱが薄めで巻きが堅いので、加熱しても煮崩れしにくく、歯ごたえがあります。寒さに当たると細胞が凍らないように身を守るため、うまみと甘さが増したおいしいキャベツです。加熱しても煮崩れしにくく、歯ごたえがあります。ギョーザやお好み焼き、ロールキャベツや炒めもの、漬物、鍋物などにすると美味です。
 
【純米吟醸 槽垂れ薄にごり】
上槽(じょうそう・酒を搾ること)直後にしか味わうことが出来ない微量のガス感を含んだ純米吟醸の薄にごりです。この時期にしか取ることの出来ない純米吟醸にごり生原酒です。槽(ふね・もろみを搾る機械)から垂れ落ちるオリが絡んだ原酒にあえて手を加えず無濾過生原酒の状態で瓶詰めしました。うすにごりの生原酒です。パインやマスカットを思わせる風味がはじけ、深いコクと味わいの中にも後味がスッキリとしたお酒です。
 

和ロール寒玉キャベツ
レストラン膳

和ロール寒玉キャベツのレシピ
 
材料(2人分)
キャベツ      4枚                                                          
合いびき肉     100g                                                                
長ネギ(みじん切り) 適量
干ししいたけ    適量
 
鶏スープ      400cc
酒         大さじ1
塩         小さじ2
醤油        少々
 
1.キャベツは、葉脈の固い所をそぎ取りしなやかになる程度茹でる。
2.材料をよく混ぜ合わせ、キャベツで巻き楊枝で止める。
3.スープを入れ、醤油以外で味付けして煮ます。最後に香り程度に醤油を垂らします。