二十四節気
寒露(かんろ)
七十二候
蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり)
10月18日頃から10月22日頃まで
寒露は、露が冷気によって凍りそうになる時期。雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き始めるころです。秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、夏鳥と雁などの冬鳥などの渡り鳥が交代する時期でもあります。この頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。夜には月も美しく輝いて見えます。
蟋蟀在戸は、秋の虫が戸口で鳴く時季の様子です。「蟋蟀」は、コオロギであるという説もありますが、はじめは野にいた虫たちも、秋が深まるにしたがいだんだんと人家に近づいてきて軒下で鳴いたりする、というものです。東京医科歯科大学の角田忠信教授は日本人の脳が他の民族の脳と違う点を生理学的に追求してきた先生です。西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するのに対し、日本人は言語脳で受けとめる、ということが、角田教授の実験であきらかになったそうです。日本人は虫の音を「虫の声」として聞いているということになります。人も虫もともに「生きとし生けるもの」として、等しく「声」や「思い」を持つという日本人の自然観がうかがわれます。
【スルメイカ】
日本列島沿海を中心とした北太平洋海域に分布し、古来より日本人はこれを食してきました。今日においても最も消費量の多い魚介類です。北海道産のスルメイカは冬期発生系群と呼ばれ、東シナ海あたりから九州北部で12月から3月に発生。黒潮にのって太平洋側をオホーツクあたりまで北上します。漁獲は6月頃の常磐・三陸太平洋沿岸に始まり、その後、9~11月にかけて北海道沿岸域が主漁場となります。良質なタンパク質が多く、低カロリー。コレステロール低下作用や視力向上、肝機能を強化してくれるタウリンが豊富に含まれます。イカ墨にはガン抑制作用があるとされています。
【瀧澤 特別純米】
ミネラル分は酵母の餌となり、もろみの発酵を促しますが、超軟水の黒耀の水はミネラル分が少ないため、発酵はゆっくりと進みます。そのため、米の旨味を引き出し、きめ細やかな淡麗で旨口の味わいです。
いかすみの粒蕎麦
レストラン膳
いかすみの粒蕎麦のレシピ
材料
粒蕎麦 20g
卵黄 1個
いかすみ 2杯分
卵白 1個
出汁醤油 大さじ1
1.粒蕎麦を30分程度水に戻します。
2.粒蕎麦を下茹でします。
3.茹でたての粒蕎麦にいかすみと出汁醤油で味付けをします。
4.卵白は泡立てます。
5.卵黄は湯煎でときます。
6.粒蕎麦を盛り卵白をのせ熱々の卵黄をかけます。
7.チャーピルもしくはパセリを添えて完成です。