二十四節気

処暑(しょしょ)

七十二候

天地始粛 (てんちはじめてさむし)

8月28日頃から9月1日頃まで

24節気で、処暑になります。
暑さが峠を越えて後退し始めるころです。
綿の花が咲き始め、ヒグラシが盛んに鳴き、所によってはまだ暑さが残る季節ですが、夏の暑さも次第に和らぎ、穀物が最も大切な成長期を迎える時期と台風が発生し始める頃と重なることから、十分な注意喚起をしています。
 
季節は初秋。天地始粛は、それ自体としては「ようやく暑さもおさまるころという意味です。空や空気や大地に処暑の「気」がすべてに新しい季節が宿りはじめることを言います。この頃は二百十日(にひゃくとおか)にもあたり、立春を起算日として210日目、日付ではおよそ9月1日ごろです。台風の多い日もしくは風の強い日といわれます。農作物が被害を受けてしまうことがよくあり、厄日とか荒れ日などといわれています。一つの目安として警戒を呼びかけていたようです。
 
【さんま】
秋を代表する魚のひとつです。脂がのっていて美味しいのは北の海から南下を始める秋で、銚子沖に降りてきた頃が最も油が乗っていて味が良いです。ちなみに8月の根室沖のさんまの脂肪は約10%、10~11月の終漁期となる銚子沖で20%くらいになり、産卵後は5%と激減しているそうです。
サンマには、血液の流れを良くするといわれるエイコサペンタエン酸が含まれており、脳梗塞・心筋梗塞などの病気を予防する効果があるとされている。また、ドコサヘキサエン酸も豊富に含まれており、体内の悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用、脳細胞を活発化させ、頭の回転を良くする効果もあるとされています。
 
【明峰喜久盛 純米酒】
酸が少なく、低温でよく発酵しきめ細かな香気を発するのが小川酵母の特徴です。淡麗でバナナのような落ち着いた香りがあり、旨味のある純米酒を定番の晩酌酒としてお使いください。秋風を感じながら、久しぶりのぬる燗あたりで秋刀魚の塩焼きを肴に一献いかがでしょうか。
 

秋刀魚の塩焼き
レストラン膳

秋刀魚の塩焼きのレシピ  
 
材料
秋刀魚   2尾
塩     適量
大根おろし 適量
 
1.包丁の刃先で軽く鱗を取り水洗いし、水分を拭き取って塩を振り30分ほど置きます。
2.裏面から焼き焦げ目がついたらひっくり返して表面を焼きます。
3.盛り付けて大根おろしを添えます。