二十四節気
秋分(しゅうぶん)
七十二候
水始涸 (みず はじめてかる)
10月3日頃から10月7日頃まで
24節気で、秋分になります。春分と同様に、秋分では太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。太陽が極楽浄土があるという真西に沈むことから、亡くなった人をしのぶ日とされています。秋分の前後3日間ずつと合わせて7日間が秋の彼岸です。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、この日を境に寒さが増していきます。秋分のころは日本本土はまた台風来襲の多い時期にあたります。
水始涸は、それ自体としては「田畑の水を干し始める」という意味です。田んぼの水がなくなる頃すなわち稲穂の実りの時季をいいます。秋風に稲穂がさわさわと揺れるこの頃の棚田の眺めは、心が豊かになり、この国に生まれてよかったと感じる日本ならではの風景です。
稲刈りのタイミングは米の品質にとっては重要な要素で、稲刈りが早いと、籾全体に含まれる未熟粒の割合が増えます。未熟粒はくず米として選別されるため収穫量が少なくなってしまいます。しかし、残った玄米は食味に優れ、品質も良好です。逆に稲刈りが遅い場合は、未熟粒の割合が少なく、1粒の重量が増え、さらにくず米の割合も少ないため、収穫量が多くなり、一見すると農家にとって良いように見えますが、登熟しすぎた粒は胴割れをおこし、品質を低下させます。粒に艶がなくなり、茶色の米が混じるようになります。米の検査でランクが下がってしまいます。
【毛蟹】
毛蟹(ケガニ)はベーリング海東部から朝鮮半島東岸までの北太平洋の広い海域に分布するクリガニ科のカニで、日本では北海道沿岸各地から太平洋側では茨城県まで、日本海側では島根県まで分布し、一年中日本のどこかでは水揚げされていますが、秋は釧路および根室沿岸が漁期となります。身入りが良くカニミソも楽しめる「堅(かた)がに」と呼ばれるものは秋口が旬となります。
【秀峰喜久盛 純米吟醸】
厳寒期、吟醸造りに徹した純米酒の一品です。落ち着いた香りと吹きたてのご飯の味わいが特徴のお酒です。
毛蟹飯
レストラン膳
毛蟹飯のレシピ
材料
毛蟹(小ぶり) 2杯
米酢 90cc
塩 15g
昆布だし 小さじ1
わさび 適量
海苔 適量
1.活毛蟹を茹でて身をほぐします。かにみそは別に分けておきます。
2.調味料を合わせてすし酢を作ります。
3.器に蟹をあしらって、蟹飯を盛り蟹味噌をのっけて完成です。