二十四節気

冬至(とうじ)

七十二候

麋角解  (さわしかのつのおつる)

12月27日頃から12月31日頃まで

北半球では太陽の南中高度が最も低く、一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなります。冬至にはかぼちゃを食べて柚子湯に入る習慣があります。冬至にかぼちゃを食べるのには、脳卒中や風邪を引かないとか金運を祈願する意味があるようです。冬至の読みは「とうじ」。というわけで、湯につかって病を治す「湯治(とうじ)」にかけています。更に「柚(ゆず)」も「融通(ゆうずう)が利(き)きますように」という願いが込められているそうです。
 
麋角(びかく)は、「なれしか」の角をいいます。「なれしか」とは大鹿のことです。麋角解は、「大鹿が角を落とす」といった意味です。大鹿の角が落ちて、生え変わりが始まる頃には、すでに春の準備が始まっています。年の瀬から新年に向かって人々の営みとダブらせたのかもしれません。
 
【ヤリイカ】
胴体は細長く円錐形で、姿形が槍の穂に似ていることから、ヤリイカと呼ばれるようになったようです。ヤリイカの産卵期は春なので、最も美味しくなるのは冬です。
 
【大根】
ダイコン(大根)はアブラナ科ダイコン属の1年草で、古くから日本人になじみの深い野菜の一つです。春の七草のひとつに“すずしろ(清白)”と言うものがありますが、これは大根のことです。葉はビタミンAを多く含み、青汁の原料として使われます。しぼり汁はビタミンCやジアスターゼを多く含みます。三浦大根(みうらだいこん)は、神奈川県の三浦半島特産のダイコンの品種で、かつては三浦半島の主力品種でありましたが、1980年(昭和55年)頃を境に作付が激減し、青首大根に主力の座を譲りました。現在は地域の出荷量全体の1%程度に留まり、主に正月商材として冬季にのみ流通します。
 
【瀧澤 大吟醸 吊しぼり】
『瀧澤』ブランドの最高峰。ゆっくりと酒袋から雫のごとく集めたお酒で、透明感がありながらも豊かな味わいがあります。
 
 

三浦大根と小槍のおでん
レストラン膳

三浦大根と小槍のおでんのレシピ
 
材料(2人分)
小ヤリイカ   2杯
三浦大根    1/3本
大葉      5枚
出汁      1000cc
酒       50cc
薄口醤油    適量
味醂      適量
塩       少々
だし昆布    少々
鰹節      15g
 
1.大根は皮をむき厚目のいちょう切りにし、米のとぎ汁で、くしがスーとささるまで下茹でザルにあけます。
2.出汁を鍋に入れ沸騰してきたら、大根、いかを入れ、出し昆布をいれて強火にし、アクをとります。
3.アクがでなくなってきたら、調味料を入れ味を調整します。
4.大葉をトッピングしてお召し上がりください。