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二十四節気・七十二候

 月の運行のみに基づいた純粋太陰暦による日付は太陽の位置と無関係であるため、暦と四季の周期との間にずれが生じて農耕等に不便であす。そこで古代中国では、本来の季節を知る目安として、太陽の運行を元にした二十四節気が暦に導入され、二十四節気による暦と月の運行による暦とのずれが1か月程度になったときに余分な1か月(閏月)を入れて調節するようになりました。
 七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間です。各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっています。

二十四節気・七十二候
  二十四節気   略本歴 
      名称 意味
    初候 涼風至  涼しい風が立ち始める
  立秋 次候 寒蝉鳴 蜩が鳴き始める
    末候 蒙霧升降 深い霧が立ち込める 
    初候 綿柎開  綿を包む咢(がく)が開く
. 処暑 次候 天地始粛 ようやく暑さが鎮まる
    末候 禾乃登  稲が実る
    初候  草露白 草に降りた露が白く光る
  白露 次候  鶺鴒鳴 鶺鴒(せきれい)が鳴き始める 
    末候  玄鳥去 燕が南へ帰って行く
  初候  雷乃収声 雷が鳴り響かなくなる
  秋分 次候  蟄虫坏戸 虫が土中に掘った穴をふさぐ
    末候  水始涸 田畑の水を干し始める 
    初候  鴻雁来 雁が飛来し始める
  寒露 次候  菊花開 菊の花が咲く
    末候  蟋蟀在戸 蟋蟀が戸の辺りで鳴く
    初候  霜始降 霜が降り始める
  霜降 次候  霎時施 小雨がしとしと降る
    末候  楓蔦黄 もみじや蔦が黄葉する

立秋

涼風至

8月7日〜8月11日頃
 

寒蝉鳴

8月12日〜8月17日頃
 

蒙霧升降

8月18日〜8月22日頃

処暑

綿柎開

8月23日〜8月27日頃
 

天地始粛

8月28日〜9月1日頃
 

禾乃登

9月2日〜9月6日頃

白露

草露白

9月7日〜9月12日頃
 

鶺鴒鳴

9月13日〜9月17日頃
 

玄鳥去

9月18日〜9月22日頃

秋分

雷乃収声

9月23日〜9月27日頃
 

蟄虫坏戸

9月28日〜10月2日頃
 

水始涸

10月3日〜10月7日頃

寒露

鴻雁来

10月8日〜10月12日頃
 

菊花開

10月13日〜10月17日頃
 

蟋蟀在戸

10月18日〜10月22日頃

霜降

霜始降

10月23日〜10月27日頃
 

霎時施

10月28日〜11月1日頃
 

楓蔦黄

11月2日〜11月6日頃